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勝手にクロスオーバー最終回(中編)

皆様こんにちは、UFハルです。
あまりに膨大になってしまったため、後編を中編としてお送りさせていただきます。
後編はこの次にございますが、かなり長いのでご注意ください。
クロスオーバー最終回(後編1)

では、続きをどうぞ~


 ビルの屋上、街をある程度見渡せる場所で「彼」は、その異様な光景に唖然とした。
 あちこちが暗闇に侵食され、元の姿を留めていない。散発的に氷付けにされた場所もあり、この場所からでも逃げ惑う人々の姿が彼の目に入った。
 しかし、それだけではない。
「世界が・・・重なり合おうとしているのか?」
 目に見えないカーテンのようなもので仕切られ、人々の流れはそこでぶっつりと途絶えている。それは、つい最近まで彼が体験していた事だった。重なるはずのない世界が、ひとつに重なる。ひとつの場所に、ふたつの世界は共存できない。同時に存在しようとした場合、片一方は強制的に排除され・・・消滅と言う結末を迎える事になるのだ。
 だが、絶望的なだけではなさそうである。
 彼は、見知った感触の者たちが街にいるのを感じ取っていた。
 彼らならば、この状況を打開できるだけのパワーを持っている。だが、見て見ぬ振りを出来るほど、彼も大人ではなかった。
「やれやれ。俺はまた、こうやって面倒事に首を突っ込むんだな・・・」
 首から提げた愛用のトイカメラを、大事にロングコートの内ポケットにしまい、代わりにカメラのような奇妙な物を取り出し、腰に装着した。自動的にベルトが巻かれ、低い駆動音と共にスタンバイ状態に入る。
 彼は、懐から取り出したカードを感慨深そうに眺め、呟いた。
「よう、また世話になるぞ」
 カードを持った手を正面に掲げ、意識を集中する。慣れた動作。幾度と無く繰り返された、戦いの為の予備動作のようなものである。
 そして、気合を吐き出すと同時に言った。
「変身!」
<Kamen Ride!DECADE!>
 カードを挿入されたベルトのバックルが電子音で告げると同時、彼・・・門矢士は全く別の姿へと変身を遂げた。
クロスオーバー最終回(後編1) (1)
「さあ、この世界も俺が破壊してやるか」
 世界の破壊者、悪魔、あらゆる法則に囚われない、常識さえも破壊する旅人。
 仮面ライダーディケイドは、悠然とした動作でビルの屋上から身を躍らせた。


クロスオーバー最終回(後編1) (2)
 新たに出現した怪人に、信夫は恐怖を隠せなかった。
 物理的に寒さを伴っているが、この震えはもっと根本的なものだ。生物としての原初の恐怖、とでもいうのだろうか。美月もゆめりあも、マミさえも同様らしい。
(少なくとも、今この状態で戦っても勝ち目はない・・・せめて、戦いだけに集中できる状況じゃないと・・・!)
 信夫は冷静に考えた。
 正面きってぶつかっても勝てなさそうではあるが、巴マミという守るべき対象がいる以上、無茶が出来ないのも事実だった。
 となると、お約束のアレしかあるまい。
クロスオーバー最終回(後編1) (3)
「ブルー、イエロー、萌えマグナムだ」
 アキバレンジャーの変身アイテムと同時に必殺武器である「モエモエズキューーン」を取り出す。
 冗談みたいな名前だが、そもそも妄想世界において、物理的に弾丸を吐き出すシステムよりは妄想を掻き立てる物の方が使い易くあった。
「ちょ、おじさん本気!?」
「ああ本気だ!」
 信夫は、首だけで二人に意志を伝える。美月に伝わったかどうかは謎だが、ゆめりあは力強く何度も頷いた。作戦が伝わったらしい。
クロスオーバー最終回(後編1) (4)
「必殺、萌えマグナム!」
<いくぜー!>
 三人の銃口から、三色のエネルギー弾が発射される。この世界においても妄想世界同様に必殺が使えるのが救いだったが、今は威力はどうでもよかった。
 狙いは怪人たちの足元である。
クロスオーバー最終回(後編1) (5)
「ッ!?どこを狙って・・・!!」
 エネルギー弾はアスファルトを粉砕し、もうもうと砂煙を巻き上げて怪人たちの視界を奪う。
クロスオーバー最終回(後編1) (6)
 その砂煙が晴れたとき、四人の姿は既に無かった。
「ちっ・・・逃げやがったか」
 昆虫の怪人=ウヴァが忌々しげに言った。直撃していないので、二体の怪人には傷ひとつ無い。
「・・・行きましょう」
「ほっといていいのかよ?」
「構いません。どの道、このまま逃げおおせるような状況でもありませんし。なにより・・・あの赤い男、このまま引き下がるとも思えません」
 絶滅種を象った怪人=真木は、特に気にする様子も無く立ち去ってしまった。
 この世界に来たばかりである。まずは足場を固める事が真木の目的だった。


クロスオーバー最終回(後編1) (7)
 アキバレンジャーは、マミの召集で集まった魔法少女たちに世界の構造についてレクチャーを受けていた。
 魔法少女とは何か、彼らの狙いは何か、ソウルジェムとは如何なるもなのか、現れた異世界の戦士たちは何者だったのか。
 敵の正体は目下のところ不明であるが、目的は既にハッキリしている。ソウルジェムを奪う事こそその目的であり、それを使って何を企んでいるのかまでは分かっていないが、それは二の次である。
 仮面ライダー=本郷猛と黄金騎士牙狼=冴島鋼牙の断片的な説明によれば、彼らの戦った敵はいずれも自分たちの敵とは別物だったらしい。
 手がかりが少なすぎるが、少なくともこちらの成さなければならない事だけは決定した。
クロスオーバー最終回(後編1) (8)
「と言うか決まってた事なんだが、とりあえずこの子達は隠れてて貰おう。で、俺たちはこの街で戦ってる他のヒーローと合流、その後あの悪の親玉っぽい怪人と戦う」
 信夫は言った。妥当な判断である。狙われている相手をわざわざ連れて歩くほど、彼は迂闊ではない。それに、相手の戦闘力が未知数である以上、味方は一人でも多い方がいいだろう。
「本当なら、アキバレンジャーの誰かを守られる側にこっそり混ぜておいて、敵が襲って来たときに「引っかかったわね!」というお約束のパターンを考えたんだが・・・いかんせん「魔法少女」だからなぁ」
「ちょっとおじさん、どういう意味よ」
「美月にゃん!この失礼な男をぶん殴っていいにゃ!」
「いやお前ら、流石に無理があると思わないか・・・?」
 信夫は二人が魔法少女のコスプレをしている姿を想像してげんなりした。ギャグやら鑑賞するだけならともかく、命を懸けた作戦を決行するにはあまりに無茶である。現役女子高生の美月でさえ無理があろう・・・と考えたところで、どこからかお叱りを受けそうだったので、信夫はそれ以上追及するのを止めた。
クロスオーバー最終回(後編1) (9)
「じゃあ、君たちはどこか安全な場所へ移動してくれ。出来るなら全員一緒の方がいい。本当なら俺たちの誰かが付いてて守りたいんだが、相手は物凄い強さの怪人だ。戦力を割けば即死に繋がる・・・すまない」
 出来る事なら、一秒でも長く一緒にいる方がいいのだろう。相手が魔法少女たちを探知出来る可能性がある以上、別行動は完全に自殺行為だ。
 それでも、アキバレンジャーが全力で戦うには、護衛と言う仕事は荷が重すぎた。
 それに異を唱える者が一人。
クロスオーバー最終回(後編1) (10)
「私はひとりで行動させてもらう」
 暁美ほむらだった。
「俺の話を聞いてたのか?五人固まってれば、相手が一人ならやりようがある。けど、四人に減ってしまったらそれだけ戦術の幅がだな」
「私には私のやるべき事がある。次は遅れは取らないわ」
 ほむらが何を考えているのか、その場の誰も分からなかった。反論させない空気で、信夫に二の句を次がせない。
 一度決めたら、誰がなんと言おうとそれを貫き通す。それが暁美ほむらと言う人間だった。ただ一人、心配でたまらないまどかが、その背中に声をかけた。
「ほむらちゃん・・・帰ってくる、よね?」
「心配しないで。必ず帰ってくるから」
 そう言い残し、彼女は立ち去ってしまった。
クロスオーバー最終回(後編1) (11)
「それじゃ、あたしたちも行くか?」
「どこにいたって安全じゃなさそうだし、ねえ」
「あら。じゃあ私も一緒に行かせて貰おうかしら?」
 杏子、さやか、マミさえもが勝手に行動すると言い出す。
「ちょ、本気で言ってるのか!?怪人が出たら太刀打ちできないかもしれないんだぞ!?」
 信夫は必死に説得を試みたが、既に三人の心も決まっているようだった。そのまま、ちょっとコンビにまで行って来ると言わんばかりの気軽さで、特に言葉を残す事も無く、三人は立ち去ってしまった。
クロスオーバー最終回(後編1) (12)
 そして、残されたのはまどかを含む四人だけだった。
「お、おーい・・・」
「おじさん・・・あの子達の事、ヤらしい目で見たんじゃないの?」
「ありえそうだにゃ・・・あのくらいの年の子は、そういうのに敏感だにゃ・・・」
「し、失礼な!コスはかわいいとは思うが、中学生に興奮する俺じゃない!それに俺には、心に決めた人がいるんだ!」
 謂れのない中傷を受け、信夫は憤慨した。一瞬だけ見とれてしまったのは内緒であるが、基本的には戦隊に憧れるだけで、分別のある大人なのだ。
「で、とりあえずどうするの?」
 美月は嘆息した。信夫の危うい作戦は最初から破綻した。「魔法少女を守る」という最大の目標は、彼女らが散り散りになってしまっているので不可能と考えられる。
 となれば・・・
「ソッコーであの親玉のところに乗り込んでって、魔法少女たちが捕まる前に一気にケリつけるしかないか・・・」
「けど、当てがないにゃ・・・」
「こういう場合、大抵のヤツは街を一望できるような高い場所にいると相場が決まってるんだよ。こないだ見た映画でもそうだったから間違いないだろ」
 なんとも乱暴な理屈で、しかも当たっている要素がまるでない。しかしながら、今頼りになるのはそういったお約束だけだった。
クロスオーバー最終回(後編1) (13)
「とはえい、問題はこの子だよな・・・」
 信夫がまどかを見ながら言った。
 魔法少女たちの友人らしいが、彼女だけは普通の格好のままだ。
 まどかは魔法少女ではないのだろうか?
「あの、私、この街で一番高い場所に案内できます」
 と、さっきまでの心配そうな表情はどこへやら、まどかは力強く頷いて言った。
「いやしかし、君を連れて歩くわけにも・・・」
「私は魔法少女じゃありません。だからたぶん、あの怪人たちにも狙われない筈です」
 なるほど一理ある。が、それでも、非戦闘員を連れて戦闘地域を歩くというのは、それだけでまどかにとっても負担の筈だ。それに、狙われないと言う保障はどこにもない。
「お願いします。ほむらちゃんが・・・みんなが頑張ってるのに、私だけ何もしないわけにいきません!」
 頑張っているかどうか、信夫には疑問だったが、そこまで言われて申し出を断るのも忍びなかった。
「・・・分かった。案内、頼めるか?」
「はい!」
クロスオーバー最終回(後編1) (14)
 そう決意した矢先、彼らは恐ろしいものを見た。
 四角推を二つ上下に足したような物体が、宙に浮いていた。それはあまりに巨大で、かなりの広範囲にわたって街に影を落としている。幾何学的な模様が描かれたその物体は、まるで世界の終わりを暗示するかのように、ただただ空に浮いているのだった。
「・・・・・・・使徒か?」
「「絶対に違うから」」



クロスオーバー最終回(後編1) (15)
 別行動をとっていた魔法少女三人は、あれから数十分後、出会ってはならない相手に出会っていた。
 腑破十臓である。
 だがしかし、杏子はそれもまた好都合と考えていた。
(頼りっぱなしなのは性に合わないからな・・・せめて、あたしたちだけでこいつを倒す)
 本当は、アキバレンジャーたちの言うとおり、魔法少女たちだけで固まって逃げ回るのが得策なのは分かっていた。敵が自分たちを狙っているのなら、なるだけ敵の注意を引きながら陽動として逃げ回り、その間にアキバレンジャーが他の戦士と合流、その後一気に攻勢に出るのが理想だろう。
 だが、そんな事は彼女のプライドが許さなかった。
「ふたりとも、あたしに手を貸してくれ。こいつをここで叩く」
「へー・・・考えてる事は一緒なんだ」
「敵の強さは身を持って知ったわ。もう手加減も油断もしない」
 見ると、十臓は愛用の得物「裏正」を手にしていない。前回の戦闘で牙狼に折られてから、まだ修理出来ていないのだろう。それに、胸に袈裟懸けに付けられた刀傷もそのままだった。
 弱くはないだろうが、万全ではないのはひと目で分かった。
クロスオーバー最終回(後編1) (16)
「いくぞ!!」
 杏子の掛け声と同時、マミが発砲する。そのタイミングにあわせ、二人は全速力で駆け出す!スピードレンジが以前とは段違いだ!
クロスオーバー最終回(後編1) (17)
「小娘!お前、性懲りも無く!」
 十臓が蛮刀毒泡沫を降りぬく。だがしかし、それが完全に打ち下ろされるより早く、さやかは懐に飛び込んでその一撃をわざと受け止めた。
「やああああ!!」
 その一撃でさやかの剣にひびが入るが、そんな物は予測済みである。即座にその一本を放棄し、新たに一本出現させつつ、逆の手で握ったもう一本の剣を振りかぶる。
 二刀流以上の連撃を叩き込み、一刀流の十臓を手数で押していった。
 加えて、マミの後方からの援護射撃により、十臓は弾丸を弾く事も余儀なくされている。
 使い慣れない得物、治っていない傷、臆する事無く踏み込んでくるさやか、正確無比に打ち込まれる弾丸。十臓にとって不利なカードが揃い過ぎていた。
クロスオーバー最終回(後編1) (18)
「少しは出来るようになったな!しかし!!」
 しかし、付け焼刃の特訓は、所詮付け焼刃だ。如何に戦えるようになっても、十臓のレベルは明らかに違った。ちょうど死角となる位置から、十臓の一刀が振り上げられた。
クロスオーバー最終回(後編1) (19)
「おいおい、あたしを忘れてんじゃないよな!?」
「なっ!貴様!?」
 その一撃を受け止めたのは杏子だった。
 愛用の槍が大きく撓り、その威力をギリギリのところで殺している。裏正だったなら折られていただろうが、そこは分が悪いながらも賭けに出た杏子の勝ちだった。
「さやか!今だ!!」
 十臓は、自身の一太刀を受け止めた杏子に気を取られ過ぎて気付けなかった。
 視界の隅、辛うじて捉えられる角度で、さやかがの二刀を大きく振りかぶっているのを。
クロスオーバー最終回(後編1) (20)
 すれ違い様の斬撃は、二刀どちらも十臓の傷を更に抉った。以前よりも遥かに速く、遥かに重い一撃だ。
「杏子!もういっちょ!!」
クロスオーバー最終回(後編1) (21)
「おまけだ!こいつももってけ!!」
 杏子の槍が、更にさやかが打ったのと同じ箇所に叩き込まれる。頑強な皮膚を貫く見事な連携だ。
クロスオーバー最終回(後編1) (22)
「後は任せて!」
 マミが叫ぶ。
 出現させたマスケット銃は、ウヴァと戦った時の数の比ではない。
 一撃辺りの威力が小さくとも、同じ場所に立て続けに打ち込み続ければダメージは通る筈。マミが考えた戦法は、奇しくも鋼牙が裏正を折るのに取った戦法と同じだった。
クロスオーバー最終回(後編1) (23)
 斉射。目にも留まらぬ速度でマスケット銃を撃ち、捨て、出現させ、更に撃つ。さながらマシンガンの如く撃ち出される弾丸は全て、さやかと杏子の作った傷に吸い込まれていった。
 さやかと杏子も、ほんのわずかに飛び退るのが遅れていたら諸共蜂の巣になっていただろう。
クロスオーバー最終回(後編1) (24)
 たったの数秒である。
 たったの数秒で勝負は決した。
 初手から全力を叩き込んだので三者三様に消耗してしまっていたが、それでも十臓を追い込んだと言う事実は、数日前の自分たちと照らし合わせても信じられない戦果である。
クロスオーバー最終回(後編1) (25)
「お、お前ら・・・!」
 十臓はまだ倒れていない。恐ろしいほどのタフネスだ。牙狼剣を正面から食らって生きているのだ、並大抵の事では死なないのだろう。
「蠍!どこでなにをしている!さっさと来い!!」
 十臓は、ついに助けを呼んでしまった。強者と戦い、斬る事のみを望む外道は、明らかに弱者と見下していた相手にいいようにやられ、現実を受け入れられないでいた。
「しまった!まだアイツがいた!」
 杏子の脳裏に、全力を出しても倒せなかった相手の姿が苦々しい思いと共に浮かぶ。今合流されては、力を出し切った自分たちでは対処しきれない・・・!
 しかし、予想は裏切られる。
クロスオーバー最終回(後編1) (26)
 突如、十臓の足元に、息も絶え絶えの蠍が投げ飛ばされてきた。
 投げ飛ばされてきたのだ。自分の意志ではなく、誰かによって追い詰められていた。
「腑破十臓・・・我々は・・・侮りすぎたのだ・・・」
「蠍!?」
「逃がしはしないと言わなかった?」
 第三者の、聞いた事のある声が、静かに蠍に死の宣告をした。
クロスオーバー最終回(後編1) (27)
 現れたのは暁美ほむらだ。しかし、その両手に握られているのは、おおよそ人類の扱える物ではななさそうな、あまりに巨大なハンドガトリングガンだった。
 ガトリングガンを抱えている事自体異常なのに、それを二丁。蠍がどんな暴力的な銃撃に曝されたのか・・・杏子達には想像も付かなかった。
「・・・私は力不足なのを思い知らされた。今の私では、あの子も守れない。だから、どんな手を使ってでも、私はあなたたちに勝ってみせる・・・そうする事でしか、私は私でいられない!」
 全てはまどかの為。それ以外は、ほむらにはない。どんなに卑怯な手だろうと、どんなに姑息だと罵られようと、死に物狂いで勝利を勝ち取る。
 そして必ず、今度こそは。
「約束、守るからね・・・」
クロスオーバー最終回(後編1) (28)
 ガトリングガンが構えられ、銃身が回転を始め、無慈悲な、暴力的な、暴風雨のような弾丸が、二体の怪人を襲った。
 発砲音があまりに大きすぎて、怪人の声も、周りの魔法少女たちの止める声も、ほむらの耳には入らなかった。
 そうして、ただひたすらに、弾丸が怪人たちを蹂躙するのを、彼女は機械的な目で見つめるだけである。
クロスオーバー最終回(後編1) (29)
 弾切れを起こしたガトリングガンが、白い煙を上げながらからからと乾いた音を立てて止まる。
 爆発四散する怪人二体。奇跡的に勝利した筈なのに、魔法少女たちの表情はどこか浮かないものだった。
 ほむらは、ここに至るまで複数の怪人を倒していた。
 正面切った戦いでは歯が立たないのは以前思い知らされている。故に、罠を張り、敵を誘い込み、持ちうる最大火力の武装で一気に鎮圧する。引き金を引く事を躊躇わない冷徹な意志が、彼女に奇跡を越えた勝利を幾度ももたらしていたのだ。
 そして更に二体。
 ほむらが悟った「成すべき事」とは、今この街にいる怪人を自分の手で一掃する事だった。あの程度の脅威に抗えないようでは、どの道この時間軸も無駄になる。それだけは避けなければならなかった。
 だがしかし、何とかなる事はなるのだ。怪人を倒せたと言う実感が、彼女の気を緩ませてしまうのだった。

後編へ続く

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  1. 2013/01/10(木) 22:41:02|
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Author:UFHaru ver.2
玩具道という底無し沼に魅せられた管理人。
その実態は、おっさんに差し掛かった社会人です。

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